当時、厦門では一連の“初の創立”と“初の発案”が次々に花開きました。厦門の基礎を固める一連の先駆的かつ基礎的な取組みは、習近平総書記の経済思想と生態文明に関する思想の初期の実践活動となり、今日の厦門へと姿を変え、“高品質、高顔面偏差値、現代化、国際化”の源水と活水となったのです。

　　中国に“国際庭園都市”があるのをご存知でしょうか？

　　それは厦門(アモイ)のことです。

　　今回は三つの逸話を通して、この都市の魅力を感じてみましょう。

　　最初の逸話は発展計画にまつわる話です。

　　多くの外国の友人がご存じの通り、中国では1953年以来、5年ごとに五カ年計画を策定しています。

　　では、厦門が初めて十五年にわたる経済社会発展戦略計画、つまり“1985年-2000年

　　厦門経済社会発展戦略”(略して“厦門15カ年発展戦略”)を制定したことは

　　ご存じでしょうか？

　　厦門という都市の特徴は何か？その答えは開発戦略の中に書かれています。

　　当時、厦門は四つの経済特区の中で最も規模が小さく、発展戦略を立てても、

　　短期間で成果を出すことは難しいことでした。

　　それにもかかわらず、なぜ当時そのようなことをする必要がありましたか？

　　それは、厦門経済特区を中国の改革開放と世界の経済発展の文脈に位置づけ、

　　先見をもって厦門の持続的発展の青写真を描くためでした。

　　15年間の発展戦略を立てるために、21件の研究テーマを定め、専門家や第一線で働く

　　方方を集め、100人規模の研究チームを結成しました。

　　統計予測、投入産出、計量経済モデルなどの高度な定量分析手法を採用し、

　　さらにシンガポールへ赴いて調査研究を行い、国際セミナーを開催するなど、

　　発展戦略の構想、措置、目標、任務について、繰り返し研究・検証を行ってきました。

　　今年、中国では共産党第20期中央委員会第3回全体会議(三中全会)という

　　重要な会議が開かれ、そのテーマは改革についてでした。

　　二つ目の逸話は、改革がどのように推進されてきたのかというお話になります。

　　世界経済の動向に合わせ、瞬時に国内外の経済関連情報を把握することが

　　必要とされます。

　　長い間閉鎖されてきた厦門がどのように“千里眼”のような受信力を獲得することが

　　できますか？

　　その打開策として、厦門は8つのインフラに数えられる経済情報センターを設立しました。

　　厦門は中国で初めて“小さな政府、大きな社会”の原則を打ち出し、コンパクトで効率的

　　であり、清廉で団結した政府を設立しました。

　　金融機関の企業化を促進し、華僑投資会社と地方保険会社、そして厦門外国為替

　　配分センターを設立しました。

　　このような大胆な改革は、厦門の経済社会の発展に非常に大きな活力をもたらし、これら

　　の構想や措置の多くは、全国においても先駆的なものであり、かつ先見を示しています。

　　また、厦門は率先して、新興産業の開発を考案しました。

　　コンピュータの応用技術、情報処理技術、海洋開発とバイオエンジニアリング等の

　　新興技術を生かし、電子技術を生かして伝統的な産業をアップグレードさせ、

　　新興産業の開発を目指した“技術複合体”を形成しました。

　　中国で広く知られている言葉として“緑水青山就是金山銀山(豊かな自然は金銀ほどの

　　価値がある)”というものがありますが、

　　三つ目は、厦門の環境保護に関する逸話です。

　　厦門は中国の生態文明が生み出された重要な場所であり、

　　他に先駆けて実践された場所でもあります。

　　篔簹湖の総合的対策は厦門の生態環境の変化を反映しただけでなく、

　　中国が人間と自然の調和共存を模索する重要な一歩とも言えます。

　　過去30年間、厦門の環境修復の重要プロジェクトとして、篔簹湖は計5期にわたる

　　大規模な対策がとられました。

　　その結果、かつての“汚水湖”は、青いさざ波が立ち、白鷺が舞い上がり、

　　花々が咲き乱れる“都市のオアシス”、“シティ・リビング”へと変貌を遂げました。

　　厦門軍営村等の貧困村は、貧困状態から抜け出し、発展をめぐる開発コンセプトの変化、

　　開発方法の変化の証人となりました。

　　軍営村は現在4100muの生態林を所有しています。森林は茶園を加えると、毎年

　　1600トン以上の炭素を固定することができ、

　　カーボンプライシングの累積所得によって、村全体は10万元(约230万圆)近く増収しました。

　　みどりの資源は、人々に真の金と銀をもたらしたのです。

　　厦門を“人間と自然の調和と共生を実現させた生態園林都市”にしたのは誰なのでしょう？

　　それは習近平主席であります。

　　厦門は習近平主席がかつて働いていた場所です。

　　当時、厦門では一連の“初の創立”と“初の発案”が次々に花開きました。

　　厦門の基礎を固める一連の先駆的かつ基礎的な取組みは、習近平主席の経済思想と

　　生態文明に関する思想の初期の実践となり、今日の厦門へと姿を変え、

　　“高品質、現代化、国際化”の源となりました。